フリーランスの極意 長期契約を継続しながら「W杯休暇」を1カ月取る方法

2018.06.15.

私は今週末から約1カ月間の休暇をもらって、ワールドカップ(以下W杯)を現地観戦するためにロシアに行ってきます。

フリーランスのコンサルタントを始めて今年で13年目になりますが、サッカー観戦が大好きな私は今まで、サッカーの大きい国際大会がある度にプロジェクトの契約を一旦終了させて長期の旅に出ていました。

この働き方はフリーランスならではで、 自由で気楽な点が良いのですが、帰国後にまたゼロから新しいプロジェクトを探す必要があり、非稼働の期間(収入がゼロの期間)が長くなるのがデメリットでした。

その短所を解消すべく、この4年間で様々な改善を行ったところ、クライアントからのご理解も得られ、コンサルティング契約を途切れさせることなく、W杯を現地観戦するために1カ月休暇を取得した後も、現場に復帰できる環境を整えることができました。

業務委託のフリーのコンサルタントが、1カ月に及ぶ長期休暇を得た後に同じプロジェクトに戻ることができるなんて、そうそうありません。

私がこのような理想的な働く環境を得ることができた理由は、大きく分けると3つあります。

【理由1】プロジェクト内に「自分の分身」を作ることができたため

最初に私が行ったのは、自分の代わりにコンサルティング業務を遂行できる人材をプロジェクトに配属させることでした。

古巣であるアクセンチュア時代の後輩が独立したタイミングで本人と相談し、2人でプロジェクトを回す「働き方」を目標にプロジェクトに参画いただきました。私が長期間休暇を取っても、プロジェクト活動をサポートしてくれる「分身」を作ったわけです(もちろん後輩が休暇取得した際にも私が代わりにワークし、双方で補い合う形!)。

【理由2】2人で1人分の稼働になるように稼働率を下げたため

その後、クライアントと相談し、2人合わせて1人分のコンサルティング契約をする形に変更させてもらいました(クライアント側の費用負担も増えない形)。

1人でフル稼働するより当然単価は下がりますが、それぞれ自由な時間をまとめて取れるようになり、W杯以外の期間でも2人で稼働時期を補完しあうことで、数週間のまとまった休みが取得できるようになりました。

【理由3】エージェント&クライアントの理解を得ることができたため

自己都合で「2人で1人分のコンサルティング契約に変更する」なんて、 契約を代行するエージェントにとっても全体の売上が下がりますし、クライアントにとってもコミュニケーションコストが増大するわけで、 本来なら受け入れられないケースが多いと思います。

こういった条件でも、3年間も長期でコンサルティング契約を継続できているのは、エージェントもクライアントも非常に寛大で、多様化する働き方に対して一定の理解を示してくれたのが大きいと考えています。

「働き方改革」が叫ばれる昨今、フリーランスとして働くコンサルタントは、エージェントやクライアントからの信頼を勝ち取れば、このように自分自身のライフスタイルに合わせて契約形態を見直すことも可能になります。

現在の自身の働き方について少しでも不満・不安・改善したい点がある方にとって、少しでも参考になれば幸いです。

独立ノウハウコラム ~村上 アシシ~

経歴
  • 1977年10月23日 札幌生まれ
  • 1996年 札幌南高校卒業
  • 2000年 東京理科大学理工学部卒業
  • 2000年 アクセンチュア(当時アンダーセンコンサルティング)入社
  • 2006年 アクセンチュア退社
  • 2006年 個人コンサルタントとして独立
  • 2013年 For Japan LLC.設立(コンサル事業・メディア事業を法人化)
  • 【肩書き】プロサポーター、経営コンサルタント、著述家
  • 【趣味】 サッカー観戦、フットサル、旅、競馬、読書
  • 【生き方】「半年仕事・半年旅人」という独自のライフスタイルを2006年から継続中